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2023.5.15

IPアドレスとCIDR表記

概要

IPアドレスとそのCIDR表記について見ていきます。

IPアドレス

IPアドレスは 160.16.71.47 のように表記される、インターネットに接続している端末を特定するためのものです。
よく目にする形としては上記のような10進数表記ですが、本来は以下のように8×4=32桁の2進数で表記されます。
10100000.00010000.01000111.00101111

ネットワーク

ネットワークはIPアドレスの集合です。
例えば 160.16.71.0160.16.71.255 の256個のIPアドレスからなるネットワークがあるとします。
このとき、ネットワーク内で共通の左から24桁の部分をネットワーク部、残りの8桁の部分をホスト部と呼びます。



ネットワーク部の桁数はネットワークによって異なりますが1〜32桁の中で任意の値をとります。
ネットワーク部が32桁の場合はホスト部がないので32桁のネットワーク部によって端末を特定します。

CIDR

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)は、現在主流のIPアドレスの割り当て方法です。
CIDRでは、プレフィックス長と呼ばれるIPアドレスの左から何桁がネットワーク部を指しているのかという値を、IPアドレスに併記します。

例えば当サイトのwhois情報を確認してみると 160.16.0.0160.16.255.255 という範囲に含まれたIPアドレス 160.16.71.47 が割り当てられていることがわかります。
これをCIDR表記すると以下のようになります。


その他

IPアドレス割り当てのそもそもの部分なども少しだけまとめておきます。

IPアドレス割り当ての流れ

私たちエンドユーザーのIPアドレスは、IPアドレスを一元管理しているICANNという非営利団体から各地域・各国の管理団体を経由してISP(Internet Service Provider)から割り当ててもらいます。



ISPはNURO光で有名なSo-net(Sony Network Communications)などのことで、国内のISPに関してはJPNICが リスト を公開しています。

ISPが管理するIPアドレスの範囲

ISPはJPNICから特定の範囲内のIPアドレスを管理する権利を持ち、その範囲内のIPアドレスをエンドユーザーに割り当てています。

Classful Addressing

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)はClasslessというだけあってもともとはClassful Addressingという方法でIPアドレスを割り当てていました。
Classful Addressingのサブネットマスクを確認するとCIDRのプレフィックス長がなぜ左から何桁みたいなことになっているかがわかります。

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典 - サブネットマスク